ブルーノ・ガンツ氏のヒトラー観

『ヒトラー・最期の12日間』でヒトラー役を演じ、特に逆切れシーンは
Youtubeなどで様々なパターンが作られるほど、忘れられない存在となった
ブルーノ・ガンツ氏。
彼はスイスに生まれ、19歳で映画デビューした俳優さんです。

よく、「ドイツ人が演じたヒトラー」と言われていますが、
彼は「ドイツ語を話す人」であって、
ドイツ人ではないということです。
なお、スイスは永世中立国と言われていますが、
実際は第二次世界大戦中、ナチスに加担する部分もあったということです。


いずれにせよ、この人物について語ることは、ヨーロッパでは難しいらしいです。
どの国の歴史にも、「タブー」があるのだなあ・・・と痛感しました。

ノーメイクのガンツさんです。

画像


ヒトラーには見えませんね!

「ヒトラー・メイク」を施して2分歩いたところ、周囲にいた人がいっせいに引くほどの
インパクトがあったということです。
それで、彼は「では私がヒトラー役をお引き受けしましょう」といったのだとか。

ガンツさんご自身は、ヒトラーについて、

親近感は持てないし、何と貧弱なのだろうと、
そして、最終的には自分の死についてしか考えられず、
国や国民を見捨てた彼に憐れみさえ感じるということです。

だけど、「嫌悪感だけでは解釈できない」とのこと。

私も、ガンツさんに同意です。

特に歴史を見るときに「嫌悪感だけでは解釈できない」という言葉。

日本でもそういう面があると思います。
むしろそれを超えたところを目指した映画はあまり作られにくいのではないか、と思います。

「反戦映画」と銘打ったもの、そして、保守系が参加して時代考証などをした映画も、
「自分の国を愛しましょう」「郷土を愛しましょう」などというメッセージを込めてしまう。無意識のうちに。

それで、却って私のような「ひねくれ者」は、そのメッセージ(反戦でも保守でも両方)
自体に嫌悪感を覚えてしまうのです。

私自身は、「軍人の道は一本道」というブログを持ち、日本を愛している者だけど、

思想・信条を押し付けられること、刷り込みに小さいころから嫌悪感を持っています。

前々回のエントリーで、小学校時代のクラブのことを書きました。
そのクラブは、公立小学校で4年生以上の児童が自由意思で入部するものですが、
「スラブ行進曲」を一応こなせてしまうぐらいの「スパルタ指導」です。
とてもではないですが、習い事を優先したり、上級生と「お友達関係」であったりするなら、
この曲をこなすのは難しいでしょう。
そこには、小学生の団体であろうと、

一定の厳しい秩序

が必要となるはずです。

ちなみに、クラブに入る児童は、クラブに入るまではピアノなどを習っていた者もいるけれど
特別にレッスンを受ける者はほとんどいません。

上級生から直接楽器の持ち方、音の出し方、手入れの仕方などなどを
教わるのです



上級生ともなれば、数名後輩を持ちます。
その後輩がうまく出来ない時に、責任を問われます。

相性のよい上級生もいるけれど、

「友達感覚」にはなれないし、なったら秩序が乱れます。

こういうことは、今になって分かることだったりするのが
悔やむところです・・・。

ただ、同級生同士ならば、互いの楽器を交換して教え合うことなんかを
たまにやります。私はヴァイオリンをやりたかったので、
ヴァイオリンの子に、開放弦(ただ弓を引くだけで鳴る音)
でキラキラ星を弾く方法を教わった時
とても嬉しかったのでした。




ただ、ある時、顧問の先生が「クラシックとテレビでやっている歌とどっちがいいか?」
と問われた時、クラブ内の空気では「クラシック」に手を挙げるべきなのに

私は考えを押し付けられている感じがして、敢えて「テレビの方がいい」と手を挙げたのです。

顧問の先生に「こういう人がいるから皆が上達しないのです!」と叱責されました。
他の児童は、私の方を憐れみの眼でみて
こういうときは、空気を読んで『クラシック』にしておけば先生からも怒られないのに
という感じでした。

そういう目に見えにくい同調圧力が大嫌いでした。

でも、小学生のオーケストラで「スラブ行進曲」をやるぐらいならば、
これぐらいの統制は必要なのかもしれないと、思うようになりました。

そんな小さい頃の経験を何度も思い返しては、いろいろ思いめぐらす、
教師にとって扱いにくい児童が、かつての私です。
でも、そういう「ひねくれ者」としての部分も大切にしていこうと思っています。

※田母神空将監修の『マンガ田母神流』を立ち読みしました。
私はあのマンガに登場する女性教師があまりに大げさすぎて、違和感を覚えました。

あのような形で小学校5年から平和学習をやる学校ってあるのかしら?
という疑問さえ持ちました。

もっと見えにくい形でやるはずだと思いました。言葉にもかなり教える側とすれば
配慮をするはずです。(例外もあるはずだけど・・・)
だから、自分の頭でよく考えることが必要だと思います。
とりあえず受け止めてみて、違和感を覚えたところを大切に
考え続けることは、今だからこそ必要だと思います。

そして、今の学校はわりと個人の事情に配慮する傾向があると思いますので、
戦後すぐに東條大将のお孫さんが教師から受けたようなことはない、と信じたいです。

もし何か保護者がマスコミ沙汰にでもなったら、学校としては子どもの心に配慮するはずだからです。

・・・こういうのを「ユーモア不感症」と言うらしい・・・。
私も多分その要素があるのかもしれないことに気づかされました。

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人間は決して善悪だけで評価できるものでない。歴史もまたそうであるはず・・・。
ある時は善悪を抜きにして考える努力ができたらいいといつも願っているものです。
だから、ガンツさんの意見に同意です。

さらに、この映画をまったく見向きもしなかったアメリカに対してガンツさんはチクリと

「ヒトラーを犯罪者としての面からしか見れず、一面的な解釈しかされませんでした。
きっと、米国人は自分たちが犯した(イラク)戦争での犯罪に対する問題を抱えていて、
手一杯なのでしょう(笑)。」

皮肉がきいていてすごい・・

ガンツさんは、日本に初めて来られた時、京都のお寺訪問をなさったようです。
「日本を訪問し、非常に感動しました。京都では、竜安寺などの寺めぐりをしました。
観光客の騒音などは忘れることができるくらい、お寺は心が静かになれるところです。

日本では、生活している人たちの顔が見えないアメリカナイズされた生活のすぐ隣に、
伝統的なものが、信じられないほどの存在感で触れ合っているという印象を受けました。
日本の美もすばらしいと思います。
歌舞伎を見ながら、弁当を食べている和服の日本人女性の美しさ。
弁当の空箱にさえ美を感じました
日本以外どこにもこうした美はありません。」

参考:
http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/index.html?cid=4617374




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この記事へのコメント

tamago
2010年03月03日 12:55
☆朝鮮進駐軍の非道を忘れるな
ttp://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-748.html

戦後の在日朝鮮人の横暴を日本人全員が過去の事実として知っておくべきこと思いました
※朝鮮進駐軍のwikiの項目は削除依頼の審議において「根拠がない」「あくまで半島の人間以外」という内容で削除されているみたいです

☆『関東大震災-「朝鮮人虐殺」の真実』 工藤美代子著
ttp://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-742.html

関東大震災後に朝鮮人は本当に暴動を起こしていた

虐殺された朝鮮人の数を検証する部分
当時、吉野作造は2613人と書き、上海に亡命した大韓民国臨時政府の機関紙「独立新聞」は6419人と書いた。

工藤さんはロンドンのナショナル・アーカイブスで朝鮮独立運動派が諸外国の外交官にばら撒いた謀略宣伝用小冊子を発見した。
そこに書かれた数字はなんと2万3059人

それでは当時東京に何人の朝鮮人がいたのか。政府統計によると東京に約9千人。近県に約3千人なのである(全国で約8万人)。
そして、警察署などに保護された朝鮮人は6797人

ぼくが今年読んだノンフィクションのベスト1だ  評・花田紀凱(かずよし)(『WiLL』編集長)
うさぎの耳
2010年03月11日 11:24
おはようございます。

人間には光もあれば陰もある!

という当然の一面が見えなくなっているのかもしれません。

一面だけを以てすべてと判断するのは楽ですが,道を誤る始まりですね。

「判断」とはいっても自分がその人・そのことを好きかどうかが基準になるのですから、尚の事、過ちが大きくなります。

色眼鏡を以て歴史を判断すると、後世の歴史家に反逆を受けるというチャーチルの言葉を噛みしめたいと思いました。
2010年03月11日 22:16
>人間には光もあれば陰もある!

という当然の一面が見えなくなっているのかもしれません
本当にそうですね。特に軍人に対しては・・・。
>色眼鏡を以て歴史を判断すると、後世の歴史家に反逆を受けるというチャーチルの言葉を噛みしめたいと思いました
チャーチルがこんなことを言っていたのですね!初めて知りました。ありがとうございます。
色眼鏡で見てしまう限界をしりつつ、それを超える勇気が必要なのかもしれません。
個人的に嵌った書物にルドルフ・フェルディナント・ヘスの「アウシュビッツ収容所」があります。彼は親衛隊中佐で、収容所長だった人で戦後かつての仕事場で処刑され、そのシーンも残っているという方です。「世人は冷然として私の中に血に飢えた獣、残虐なサディスト、大量虐殺者を見ようとするだろう。・・・その男もまた、心をもつ一人の人間だったこと、彼もまた悪人ではなかったことを」と書き残して。
確かに読んでいてつらい部分はありますが、何もこれは彼やドイツだけでなく、形を変えて現代のいろんなところで「チクロンB」こそ使わないけれど「起こりうる」ことだと思っています。
※中佐ぐらいでは、幕僚レベルにならないと、お偉方にはお目見え不可なんですね。ヘスがヒトラーと会った記述はなかったです。
収容所長って、大変な仕事だなあと思いました。冷酷な部分で処理しなければならないところ(収容されている人間は逃げる可能性があることを想定)があると・・・。管理職でもあるのであまり現場にはいなかったことなども。

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