佐藤守空将と「ファントム」

先日の「終戦記念日」のことです。

人ごみが苦手な上、静かに祈りたかった私は、
靖國神社から一番近いカトリック教会で、ごミサに与り、

夜は、元南西航空混成団司令・佐藤守空将の講演を聴きに行きました。


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※この日は、「聖母被昇天の祝日」なので、カトリック教会の入り口では、
特別にお祈りを捧げてほしい方の名前を書く紙が備えられていたので、
私はそこで「大東亜戦争で亡くなられた方々」と書いてきました。

よく「8月15日は終戦の日だ」と言われていますが、私はこの日から新たに
戦場に行かれた方々の叫びからも教わっているものです。
「戦争犯罪人」として裁かれ、孤独に自身の死と直面する、という苦しみに
向き合われた方々です。
元来、近現代史に興味をあまり持っていなかった私が、興味を持つきっかけ
でもあった書物です。でも興味という一言では軽すぎるとも思っています。

世紀の遺書 (1953年)
巣鴨遺書編纂会刊行事務所
巣鴨遺書編纂会

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この本は私にとっては「聖書」のようなものです。
一気に読まず、ふとした時に手にとって頁を繰るような・・・そして
「何か」を考えさせられるような・・・。
私は初版本も、講談社から1984年に出版されたのも持っています。
本当に、いつ読んでも、教えられることが多いです。
いろんな意味で・・・。かなり「重い」です。
でも私は、これぐらい「重い」本をゆっくり読む、ということを大切にしたいなと
思っています。
私自身は、たまに靖國神社の遊就館の展示を見ますが、この本を読んでいて
知った方が何名もおりますので、何だかその方々の声が聞こえてくるよう
に感じたことがあります。
そして、偕行文庫に行って資料を探すと思わぬものに巡り合えたりすることが
ありました。


話を佐藤守空将に戻しまして・・・。

佐藤守空将のことを初めて知ったのは、「軍事評論家=佐藤守のブログ日記」というブログ
ですが、チャンネル桜をyoutubeで見たときの話っぷりでした。
とにかく勢いがすごいと思いました。
一応、私はこれでも「(見た目とは違い)マシンガントークなんだね」と驚かれることがありますが、
佐藤守空将の「マシンガントーク」は、その100倍以上はあると思いました。

ブログの文章の感じとはまた違ったように感じて、直接講演があれば聴いてみたいと
思っていたところに、今回の講演があったのでした。

講演を聴くにあたって、より深く理解できるようにと、事前学習をしました。
佐藤守空将が、戦闘機乗りのパイロットになろうとした動機が、
「福岡で高校時代を過ごされ、当時対馬海峡で引かれていた『李承晩ライン』周辺で
韓国警備艇に拿捕されて苦しんでいた日本の漁師さんたちの実態を見ていたので
それを救いたい」ということだったことや、「空飛ぶダンプ」といわれた
「ファントム」という戦闘機乗りとしてご活躍された方だということを知りました。

そういえば、今年の6月に福岡郷友連盟の方々が、北九州の防衛強化に関する提言を
麻生総理大臣たちにお送りされたことも思い出しました。

私などは、佐藤守空将が見られた実態を感じたこともありませんでしたが、
現実はもっと深刻なものがあるに違いないと思うのです

最近、こういう話を聴くようになって、いかに自分がノー天気に過ごしてきたのかが
良く分かりました。


そういう中で、佐藤空将は、ある時は戦闘機パイロットとして、まさにこの動画の歌詞の通り
国防の任に当たっていらっしゃったのだと。



それで、勢いで、こんな動画を作ってしまいました。




あまり編集が上手くなくて申し訳ありません
あと、田母神空将も、4か所登場しています。
(うち3か所は、「南西航空混成団幕僚長」時代のもの。佐藤守空将と
田母神空将は、3カ月間「コンビ」を組んでいらした!ということでしょうか?
そう、かつての山下大将と武藤中将のように・・・)


バックの音楽は、ミュージカル「ファントム」から使っています。

戦闘機「ファントム」には、幻影や亡霊という意味もあるそうです。
ということならば、宝塚でも上演されたミュージカル「ファントム」と共通するところもあるのではないか!と
短絡的に思ったのです。

「ファントム」の音楽は

Phantom: The American Musical Sensation (1992 Studio Cast)
RCA Victor
1993-04-27
Original Broadway Cast

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Phantom: T ...
メロディが素晴らしい ...
本当に素晴らしい曲ば ...
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ファントム/宝塚歌劇 宙組
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発売日:2004/7/21ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」は映画化、劇化、ミュージカル化が数


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から使いました。
特に最後に流した音楽「私の真の愛~My True Love」という曲が好きです。
歌っている方は、当時宝塚宙組主演娘役だった花總(はなふさ)まりさんです。
「オペラ座のファントム」と恐れられていたエリックに向かって、
「私には、あなたのお母さまと同じぐらい、あなたを理解できる。だから本当の姿を見せて」と
迫るシーンの音楽です。

話を佐藤守空将の講演に戻しまして・・・
その内容を詳細に説明するだけの力もないので、ごく簡単に・・・
機会があれば、その都度取り上げていきたいと思いますが・・・。

1、大東亜戦争は、アメリカに負けたこと(中国ではない)
2、特攻隊誕生秘話
3・マニラ派遣降伏全権団秘話

というものでした。とにかく2時間があっという間でした。

そして、予習本でもある佐藤守空将のご著書

国際軍事関係論―戦闘機パイロットの見つづけた日本の安全
かや書房
佐藤 守

ユーザレビュー:
大宇宙拡大帝国絶対永 ...
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に、しっかりサインを頂いてまいりました!

いきなりサインをくださいとお願いしたにも関わらず、応じてくださった
佐藤守閣下に感謝申し上げます。

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これからもいろいろ教わろうと思います。書物や講演などで・・・。
よろしくお願い申し上げます。

この記事へのコメント

うさぎの耳
2009年08月26日 20:24
貴重なサイン本ゲットですね。

おめでとうございます。

お二人は平成9年に南西航空混成団の司令と幕僚長として仕事をされていました。

♪国の護りと選ばれて~♪

この意気が多くなると自衛隊もよくなるのかもしれません。
2009年08月26日 20:56
ありがとうございます。
静かな?曲を愛する私ですが、この「蒼空遠く」はいい曲ですね。
私は、「佐藤守空将は文章がわかりやすいし、話が上手い」と思いましたが、佐藤空将は広報としてご活躍されていたときに、♪国の護りと選ばれて~♪を誇りとされていたがゆえに、見たくもないものを見る苦しみを味わわれたのだということを知りました。私はその雑誌記事を2つ比べ読みしました。「ペンは剣より強し」といいますが・・・。「真理はペンより強し!」と思います。文章が上手いとは、褒め言葉ですよね。でもその文章による暴力(及び、パワハラ)もまたあることを知りました。
学者やマスコミ人が、軍人を「直情径行」(本当にそういう人もいるけれど)と表することで何となく読み手の中にイメージが出来てしまう・・・。怖いことです。
うさぎの耳
2009年08月27日 07:48
「蒼空遠く」はいいですね。私も好きです。

「直情径行」は軍人にとっては避けなければならない性格です。

日本語で言う「猪武者」なのですが、この手の人は部下を多く死なせる可能性が高くなると思います。

無闇やたらに精神論を振り回すだけで計算が無いとか、威張り散らすだけ、というようにならないようにしないといけません。
2009年08月27日 21:21
>「直情径行」は軍人にとっては避けなければならない性格です。

のはずなのに、広報室長時代の佐藤守空将を非難した「元帥」は佐藤空将を「直情径行」の一言で表現しました。私の読み比べたあとの想像では、佐藤空将は理性で対応していたと思います。御自分の名誉だけでなく、「国の護りについているのだ」という使命感があったのではと想像しています。

>無闇やたらに精神論を振り回すだけで計算が無いとか、威張り散らすだけ、というようにならないようにしないといけません

これは実はどの世界にも相通ずるものなんですよね。勢いのよい言葉ならいくらでも言えるけど、裏付けなしでいうだけではいけないと思います。戦争関係の本を読んでいると、戦場では本当に普段の人間性が露わになるということが学べます。人間の弱さ、醜さと、その対極の崇高さを見ることが出来て、そこに惹かれてしまいました。勉強不足ですが。
「戦犯」として処刑されてしまった方々の中に、自分の一言で上官・部下に迷惑を掛けてしまったことに悔やんでも悔やみきれない思いを抱いていた方、司令官(あまり有名どころではない)として、処刑が決定された部下(その部下からは「司令官がしっかりしてないからだよ!」というニュアンスで見られていた)を一人ひとり見送り、自分は一番最後にたった一人で処刑されたという方もいらしたことを知り、
本当に、本当に人間を深く学ばせて頂いています。こういうことを冷静に静かに史料をもとに思いめぐらす、ということが出来ないものかと思っています。
うさぎの耳
2009年08月30日 15:40
>戦場では本当に普段の人間性が露わになるということが学べます。人間の弱さ、醜さと、その対極の崇高さを見ることが出来て、そこに惹かれてしまいました。

こういう言葉が残されています。

戦争は、それに参加する者の品性を験す試金石だ。

ダメな人間は益々ダメになり、立派な人間は益々立派になる

アメリカ北軍 ジョジュア・チェンバレン大佐

今風ならリトマス試験紙といったところでしょうか。
2009年08月30日 19:55
>戦争は、それに参加する者の品性を験す試金石だ。

ダメな人間は益々ダメになり、立派な人間は益々立派になる

アメリカ北軍 ジョジュア・チェンバレン大佐

初めて知った言葉です。
こんな簡潔な言葉があったのですね。
自分の辞書に加えておきます
さっすがーーー。軍人の簡にして要を得る言葉!こういう表現を知ると、豊かになれますね。ありがとうございました!
うさぎの耳
2009年09月05日 17:05
章姫様の辞書に入りますか。

大佐も草場の陰で喜んでいるかもしれませんね。

簡潔明瞭は軍人が尊ぶものの一つですね。

タンネンベルクの英雄にしてドイツ・ワイマール共和国の2代大統領であったヒンデンブルク陸軍大将は

戦争では単純さのみが勝つ

という言葉を遺されています。
2009年09月06日 09:27
うさぎの耳様
>戦争では単純さのみが勝つ

深い言葉ですね・・・。山下大将の言動を見ていると少しだけ(本当に少し)理解できるような・・・。
ヒンデンブルク大将のお言葉ですか。
そうそう、一木千秋さんという、山下方面軍の参謀(陸大を出たてだから大尉~少佐?戦後、陸将補)が、
『回想の比島戦~アシン』(早稲田速記 平成11年)で、山下・武藤コンビを「戦略家山下大将、政略家武藤中将を合わせれば、普仏戦争後の宰相モルトケや第一次世界大戦後の大統領ヒンデンブルク元帥にも比すべき日本随一の将軍であった。武人であった。両将に仕えた比島一年半が、私の青春のすべてであった」と言われています。30ぐらいの「坊や(佐藤空将の表現」が、私の青春のすべてであった!と思わせた山下・武藤コンビはすごいと思いました。極限の中なのに・・・。

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