陸軍第四師団司令部庁舎跡



明けましておめでとうございます!

本年もどうぞよろしくご指導くださいますよう
よろしくお願い申し上げます


さて、次の写真をご覧くださいませ


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第四師団司令部庁舎跡」です


と、ある元自衛官の方に写真を見せたら


「第4師団って?それって福岡(春日)じゃないの?」

と言われてしまいました。

私はここで初めて、

陸上自衛隊の第4師団が福岡にあることを知ったのでした

陸上自衛隊の第4師団は、現在は一番朝鮮半島に近い師団でもあり、
とても重要な任務を担っているのです。






ここで田母神空将が、「歩兵の本領」を唄われていますが、

その中で「後の決は我が任務 /騎兵砲兵協同(ちから)せよ」の部分と、

動画にない部分ですが

「千里東西波越えて /我に仇なす国あらば /横須賀出でん輸送船 /暫(しば)し守れや海の人」


とあるように、違うけれど目的は同じ組織同士協力し合いながら
黙々と任務を遂行しているに違いありません。


☆田母神閣下の歌の上手さにびっくり!
演歌歌手もびっくりかも・・・。
個人的には、佐藤守・田母神両空将の歌なら、ダウンロードしたいです!

話を大阪の第4師団に戻しまして・・・。


ここの師団は、司令部が大阪城内に分散してあったのだとか。

それを1931(昭和6)年に天守閣が再建された際に、その横に

何と、西洋のロマネスク様式で建築されたのだとか。

しかもその衝に当ったのが「陸軍経理部

当時から、伝統ある天守閣との景観が問題になっていたようです。

それを、当時の陸軍経理部は、「司令部として必要だから」と
西洋のロマネスク様式を採用したのだとか・・・。

では、なぜ当時の経理部は日本建築ではなく、
ロマネスク様式を採用したのでしょうか?

観賞・記念的な場ではない」ということです!

時代的にも、国際情勢の激しい変化に対応し、
業務が煩雑化しているなかで、ようやく、司令部の機能が一つにまとまる機会を
もてたというのに、建物を(火事、地震などに弱い)従来の建築にするよりは
軍の機密をしっかり守るため、鉄筋コンクリートの建物がよろしい。

外観は、中世ヨーロッパ的なロマネスクなら、古城っぽく見える


と考えたのだと、私は思います。


ところで、軍の経理部は、他の兵科に比べ
「地味」であると思います。
企業の経理部が「地味」であるように・・・。


しかし、この「経理」がしっかりしているかどうかは
組織の安定にも非常に重要なのです!

私の知人の会社経営者は、「経理の信頼のおける人物には
給料を多く出してもかまわない。秘密を守れるから」

と話してくれました。

軍という組織でも、多分会社と同じであろうと思うのですが・・・。


うさぎの耳さまの「航空自衛官になりたい人」
http://koukuujieikan.seesaa.net/article/177533366.html

によると、

>自衛隊の人件費削減のため、財務省が「准自衛官」という身分を作ろうとしています。
准自衛官とは、会計や補給などに携わる隊員を「戦闘に関わらない」ということで
給料を下げるというものです


ということですが、私はこのニュースを知り心配になりました。

どうして、この大切な時期に会計のプロを育てようとしないのか!と

会計に関わる職に就きたい人で、我が国の優秀な若い人は
たくさんいるのだから、この際、この部門を強化すればいいのに。

公認会計士の試験に受かっても、実務経験がないために
就職できない人たちがたくさんいるのだから、
彼らを雇って教育すればいいのに・・・。

ある意味、軍の機密にも触れる彼らなればこそ、「准自衛官」ではいけないと
思います。

軍の経理部はどのようなことをしていたのか?

行政事務や、営繕の技術的な面、そして、軍用地の管理

(ある時には民間の土地を極秘裏に選ぶことまでしていた。
その際の彼らは、軍服ではなく、私服で行動していたといいます。)

その土地を民間から買い上げる際、どのぐらいの値段を算定すれば、
売主が納得してくれるかまで考えるのが任務でもあったのです。

私は、この第4師団司令部が、陸軍経理部によって建設されたと知った時

少し「?」と思いました。

けれど、この本をパラ読みして納得しました。


陸軍経理部
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経理部が軍の建築物に対して関与するのは
重要な任務の一つであるのだと。


でも、あまり経理については、重視していないのですね。
地味だし。

准自衛官よりも、きちんと「安定」を与えてしっかり仕事をする人を
育てる方が、後になって日本のためになるのではないでしょうか?

私も実は、日商簿記2級を持ってます。

その時にお世話になった先生がいうには

人を幸せにする簿記を目指してほしい」と。

今の簿記は人を幸せにしているのだろうか?

多分日本においては
出来ていないだろうと思います。

安易に海外の基準に合わせた結果何がおこっているか!



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そういう面から考えても、せめて自衛隊は国家・国民をまもるために
地味だけれど重要なこと」を大切にしてほしいと願います。


最後に、この第四師団司令部の写真です(隅塔部分)

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何をイメージしたものなのでしょうか?
砲弾?でしょうか。

面白いですね!

なお、第四師団長は、山下奉文大将も経験している職でもありました。
ただし、山下さんは、この庁舎に足を踏み入れたことはなかったと
思います。満州に駐屯していた時だったから。
前任者の沢田茂(陸士18期・同期生)中将とは、現地で引き継ぎをしたとのことです。















この記事へのコメント

うさぎの耳
2011年01月04日 17:50
章姫さま こんばんは!

今日も寒い日ですね。どうぞ御自愛くださいませ。

大坂の司令部跡の写真は綺麗ですね~。

伝統に反してでも頑丈な方がいい!!…経理部の意見は当然のことですね。なにも「美しさ」が軍隊行動の目的ではないのですからね。
 とかく戦争となると、「眼に見えること」「派手なこと」が注目され、お金や補給などのことは二の次のようになってしまいます。お金の絡みをなんていうと「戦争にお金の話を持ち込むなんて!!!不謹慎な!!!(怒)」というのが関の山かと。

誰かの貢献によって人工物である「安全」は保たれていると思います。自分ができないことを他人がしてくれている!!という観点を忘れてはいけないと、この記事を読んで思いました。ありがとうございました。
2011年01月04日 21:17
うさぎの耳様
こんばんは!

今、かつての陸軍第四師団司令部だったこの
建物を見ると、美しいと思います。
しかし、当時は「となりが日本風なのに
何だかレンガ造りでごっつい!」とか言われて
いたのかしらと思います。
空襲でやられなかったのだから、相当頑強だったに違いないですね。
当時の経理部はよい判断をしたと思いました。

>「戦争にお金の話を持ち込むなんて!!!不謹慎な!!!(怒)」というのが関の山かと。

何だかあり得そうですねぇ・・・。
ロマネスク様式の建築が多く残り、我が国の
軍創設にも影響を及ぼしたドイツ・フランスは
その辺はしっかりしているように思いました。
軍の会計部門もそちらの影響を受けてます。
お金の使い方は上手いと思いますね!(その証拠に、ドイツやフランスの生活本は結構売れています。)
本当に、平時から、見えない誰かの貢献によって安全が守られていることに気づき、感謝することを忘れないでいたいですね。
見えない必要なところに、どれだけのコストをかけられるのか(国民の税金で)をしっかり考えられる会計のスペシャリストが必要だと感じさせられました。
うさぎの耳
2011年01月05日 17:00
章姫さま こんばんは!

会計のプロ…ほんとうに必要ですね。軍隊の目的達成のためには必要不可欠な存在です。

一般の方達のほうが、ある意味戦争に対して「純粋」なのかもしれませんね。戦場における日常や金銭、生活などはあまり見たくないのかもしれません。「勇ましく雄々しく清々しい」という軍人像が根強いのかも…
(その軍人像を否定するものではありません。ただ、その軍人像に縛られすぎるのは間違いのもとだと考えています。)

※もう一つトラックバックさせてくださいませ。
2011年01月10日 11:08
>。「勇ましく雄々しく清々しい」という軍人像が根強いのかも…
私もそう思います。それをある人は「英雄史観」と決めてことさらに避けようとし、またある人は、「これこそ大和男子!軍人の鑑!」と持ち上げる・・・。方向こそ違え共通しているなあと思うのは私だけでしょうか・・・。
「勇ましく雄々しい」も、日常の積み重ねからある時に奇蹟的に出ると思います。だから伝説とかになるのではないか?と。
私は山下・武藤両将軍から多くを学んでますが、二人とも、かなり現実的ですね。
伝説は伝説でいいけれど、その背景の部分まで冷静に見ていけるようになれれば・・・と思うのですが。それこそ、その辺のビジネス書よりもヒントがつまっているかもしれないと思っているところです。
うさぎの耳
2011年01月11日 16:50
章姫さま こんばんは(^^)

寒い日が続きますね。どうぞ御自愛ください。

「英雄史観」も「軍人の鑑」、いづれも机上の見方で、理想も現実も見たくないのだと思います。私は人間は、完全に理性でもなく完全に欲望でもない(神様でも獣でもない)存在だと思っています。だからこそ、理想も現実も必要なのだと思います。ほんとうの意味での「人間らしさ」(理想と現実を合わせ持つ)の復権が必要なのでしょう。

軍人さんの生き方!!本はいいですね~(~o~)。戦争関連の書物の多くは「ビジネス書」として刊行され、実業家の方々に多く読まれてすから。(孫子やクラウゼヴィッツなど)
 
国家防衛のために戦闘行動を行ない命を落とす存在である軍人さん。「国を守るため」に役に立ったという理想と実際の戦場では生身の人間同士が殺傷し合う現実…その折り合いが大切ですね。

ぜひ軍人のもつ理想と現実という側面に光を当ててください(*^o^)!
2011年01月13日 23:32
うさぎの耳様
こんばんは

>ほんとうの意味での「人間らしさ」(理想と現実を合わせ持つ)の復権が必要なのでしょう

私も本当にそう思っています。
日常の中の小さなことのなかに、その姿を見たいと努力したいと思っています。
その積み重ねがいつしか人間の「奇蹟」を見ることが出来るようにと。

私は、平時における軍人さんたちが、意外に平凡な生活を仕事でもプライベートでも送っていたことを知ったことで、見方が変わりました。
本当に、気をつけてみていくと、小さな事の積み重ねが大切なのだと気づかされています。
そんなことが私自身の中でも活かされればなあと思っています。

私のブログに登場するひとたちが、何だか日常の周囲にいる誰かさんたちとかぶさって見える瞬間ってよくありますね!

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